法規その4 電気設備技術基準の計算(Calculation of electrical equipment technical standards)
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このページでは、電気設備技術基準の計算の公式や重要単語とその解説について掲載しています。
また、その公式がどの過去問に使われているかについても記載しています。
電気設備技術基準の計算のポイント
電気設備技術基準の計算の分野では、電線に架かる荷重や張力の計算問題が中心に出題されます。
計算分野であるため、過去問を繰返し解いて問題に慣れましょう。
目次
電線のたるみ
公式
$$\Large{D=\frac{WS^2}{8T}}$$
電線の合成荷重
公式
$$\Large{W=\sqrt{(W_O+W_i)^2+(W_W)^2}}$$
\(W_O\)[N/m]:電線の自重 \(W_i\)[N/m]:氷雪荷重 \(W_W\)[N/m]:風圧荷重
許容引張荷重
公式
$$\Large{T=\frac{引張強さ}{安全率}}$$
安全率-A種鉄筋コンクリート:1.5
銅 :2.2
その他 :2.5
電線の水平張力と支線の張力
公式
$$\Large{P=Tsinθ}$$
取付高さが異なる場合
公式
$$\Large{Ph=THsinθ}$$
水平風圧荷重
公式
$$\Large{F=風圧荷重×垂直投影面積}$$
公式
$$\Large{垂直投影面積=電線の外径×長さ}$$
- 甲種水平風圧荷重:980[Pa]
・高温季
・低温季:氷雪が多い⇒海岸地で最大風圧を生じる地方。
人家が多く連なっているところ。
*値の大きい方を使用する。 - 乙、丙種水平風圧荷重:甲種×0.5[Pa]
・高温季⇒海岸地で最大風圧を生じる地方。
人家が多く連なっているところ。
*値の大きい方を使用する。
・低温季 - 着雪時水平風圧荷重:甲種×0.3[Pa]
・異常に着雪する場合
1線地絡電流
公式
$$\Large{I_g=1+\frac{\frac{V’}{3}L-100}{150}++\frac{\frac{V’}{3}L’-1}{2}}$$
V’:公称電圧×1.1
L:こう長×回線数×電線の本数
*ケーブル以外
L’:こう長×回線数
*ケーブル
絶縁耐力試験
※ケーブルの場合は試験電圧×2倍の電圧をかける。
最大使用電圧
公式
$$\Large{E_m=公称電圧×\frac{1.15}{1.1}}$$
試験電圧
最大使用電圧が高圧の場合
公式
$$\Large{E=E_m×1.5}$$
最大使用電圧が特別高圧の場合
公式
$$\Large{E=E_m×1.25}$$
対地充電電流
公式
$$\Large{I=\frac{I_n}{k_1k_2}}$$