電力その8 地中電線(Underground Electric Line)
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このページでは、地中電線の公式や重要単語とその解説について掲載しています。
また、その公式がどの過去問に使われているかについても記載しています。
地中電線のポイント
地中電線の分野では、ケーブルの種類やケーブルの布設方法について問う知識問題が中心に出題されます。
難しい問題は比較的少ないため、点数の取りやすい分野です。
目次
ケーブルの種類
- 導体は軟鋼線を用いる。
OFケーブル
- 紙と油を絶縁油として使い、ボイドの発生を防ぐ。
CVケーブル
- 架橋ポリエチレンを絶縁体として使う。
- 保守性に優れている。
- 許容最高温度が高い。
- 比誘電率が小さい。⇒誘電損や充電電流が小さい。
- 電流容量を大きくできる。
- 水トリ―劣化が生じる(亀裂など)。
CVTケーブル
- それぞれがシースで覆われている。
- 熱放散が大きいため、許容電流を大きくとれる。
- 熱伸縮の吸収が容易。
- 曲げやすい。
※3心ケーブルは、シース電圧が小さい(=シース損が少ない。)
布設方式
直接埋設式
- 工事が最も安価かつ短期で行える。
- 点検や事故復旧が困難。
- ケーブルの外傷等の被害は最も多い。
管路式
- ケーブルの接続をマンホールから行う。
- ケーブルの外傷事故の危険性が少ない。
- ケーブルの増設や撤去がし易い。
- 熱放散が悪い。
- ケーブル条数を増やすと、送電容量が制限される。
暗きょ式
- 工事が最も高価かつ長期となる。
- 布設後の増設や保守点検は容易。
- 他ケーブルも一緒に布設できる。
- 熱放散が良好なため、許容電流を高くとれる。
※・誘電体は電圧・電流が同相の場合に発生する。
・シースはクロスボンド接地方式により小さくできる。
・絶縁材が劣化すると、誘電体担は大きくなる。
・ケーブルの最も大きい損失は抵抗損である。